スタイリングは大変重要な技術です。スタイリングの良し悪しでカットやパーマの技術が問われることもあります。センスが問われる仕事でもあります。料理の世界では盛り付けにあたると思います。盛り付け次第でおいしさが変わりますよね。いいものを見てセンスを磨きましょう。
A. 根元から動きのあるショートヘア
< スタイリングのポイント >
ショートの中でも動きの大きい元気なデザインで、メンズにも応用できる。
髪に動きをつけ、それをキープするのがポイント。
ブローでだいたいのカタチを作ったら、
ワックスを毛先からつけてスタイリングする。
全体に散っているよりも毛束感があるほうが今っぽい。
< 軟毛や髪が立ち上がりにくい髪質 >
はりが出るタイプのワックス(ファイバー入りなど)をウエット状態でつけてからブローでカタチを作る。
その後毛先にだけ、セット力の強いワックスをつけてスタイリング。
さらに動きをキープしたければ、セットスプレーやミストをふろう。
< ドライな質感が欲しいなら >
スモーキーカラーでバサバサッとしたショートがイメージなら、
質感はツヤというよりドライな感じが似合う。
油分の少ない、マットタイプのワックスを選ぼう。
< もっとツンツンにしたいなら >
髪にカール感を出さずにストレートでツンツンした感じにさせたいなら、ワックスよりもジェルの方が向く。
B. ストレートボブ
< スタイリングのポイント >
髪の毛本来のツヤ感や、毛先の収まりが大事。
パサつきやすい毛先に保湿効果のある下地剤をつけてブロー。
仕上げにツヤ出しスプレーを全体にふる。
< ハリのない髪質なら >
このスタイルはある程度ハリのある髪質が向く。
そうでない場合は、ブロー前にケラチンPPT配合など、
ハリが出るタイプのベース剤をつけるといい。
< ふくらんでしまう髪質には >
保湿効果のあるベース剤をつけえてからブロー。
乾いたら少し油分が多めのワックスをよくのばし、
髪の内側、毛先から少しずつつける。
毛量が多くてどうしても頭のハチの部分がふくらんでしまうようだったら、
その根元にも少しだけつけると落ち着く。
< クセが気になるようだったら >
水分バランスを保つタイプの下地剤を全体になじませてブロー。
仕上げにツヤ出しスプレーをかける。
C. 毛先に動きのあるレイヤードボブ
< スタイリングのポイント >
毛先からの動きはなくてもいいんだけど、
毛先にちょっと動きのニュアンスや束感が欲しいというデザイン。
毛先だけフィンガーブローで軽くくせづけしておき、
乾いたら全体にスプレーワックスをふる。
毛束をとり、セット力の強いワックスを毛先中心に指でねじりながらつける。
この時ワックスを地肌に撫で付けるようにつけてしまうと
動きをつけても毛束が浮かなくなるので注意。
< 毛先の痛みが気になる場合 >
フィンガーブローよりブラシでブローしてまとまり感を出した方がキレイ。
その上で油分のあるワックスを毛先につける。
< 軟毛でだれてしまいそうなら >
固形ワックスが重過ぎるようなら、毛先のクセづけもワックススプレーで。
さらにクセや動きをキープしたい場合は、軽いタイプのセット用スプレーをふる。
D. スパイラル巻きウエーブヘア
< スタイリングのポイント >
ウエーブの毛束をはっきり出す、お人形さんのようなパーマヘア。
リッジをくっきり出すのが成功のポイントで、
ウエーブの束が崩れてしまうとかわいくない。
ワックスを手に伸ばして、ウエットの段階で、
毛先から中間にかけて毛束を再生しながらつけていく。
やや油分のあるワックスの方がツヤが出てよい。
< 軟毛でボリュームが出にくい >
ワックスの重さで、ボリュームがつぶれてしまうのかな?
という場合は、スプレーワックスもしくはソフトタイプのフォームで代用。
< 膨らみやすい髪質 >
ふくらんでボリュームが出過ぎちゃいそう!
という場合は、油分の多いタイプのベース剤をつけて自然乾燥。
その後使うワックスも、やや油分が多めのものを選ぶ。
E. ふんわりウエーブヘア
< スタイリングのポイント >
ウエーブのふんわり感を活かし,
空気感を演出するには軽めのスタイリング剤が向く。
軽やかな質感が欲しいので、油分の多いものは向かない。
ウエット時にウエーブ用のベース剤かムースをつけておく。
8割方乾いたら、髪の内側からスプレーワックスをふり、
髪を大きく握るように、空気を入れながらドライヤーで乾かす。
< 軟毛やボリュームの出にくい髪 >
スプレーワックスの中でも、ハリの出るタイプを選ぶ。
ドライヤーの熱を髪の根元が持ち上がるようにあててスタイリングする。
< 硬い髪の場合 >
ふんわりした感じのスタイルにはあまり油分のあるスタイリング剤は向かないのだけど、
硬い髪の場合は、多少油分のあるベース剤を使った方がいい。
さらにボリュームが出過ぎるようだったら、
軽めのワックスをもみこんでつけるといい。
F. 毛先カールヘア
< スタイリングのポイント >
上品でオーソドックスなブロースタイルで、
あまり重いスタイリング剤は似合わない。
パサつかせず、カールをきれいに見せたいので、
毛先が痛んでいる場合は、そのケアをする。
ブロー後、油分の少ない軽いタイプのスプレーワックスを毛先中心にふり、
手ぐしでスタイリングする。
スプレーは、髪の内側から表面につけるとふんわり感が出にくい。
< 軟毛で貧弱に見えちゃう >
軟毛でボリュームが出ず、貧弱に見えちゃう場合は、ブロー後にハリが出るタイプ(PPTポリマー配合等)のスプレーワックスをふる。
中間から毛先にかけて、髪の内側からスプレーしよう。
< 毛先のダメージが気になる >
ブロー前に、保湿効果のあるベース剤を毛先にふっておく。
仕上げにヘアクリームでツヤを出すのもいい。
スタイリング剤の種類ごとに、大まかな特性があります。
用途や目的に合ったスタイリング剤を選び、賢く使い分けましょう。
ヘアウォーター
寝ぐせを直したり、髪を扱いやすくするためのウォーター。髪を濡れやすくする成分や保湿成分などが配合されている製品もあります。
ブロー・カーラー用スタイリング剤
髪に適度なすべり感を与えて、ブローやカーラーでくせづけしやすくし、セット保持効果もあります。霧状、ミルク状、フォーム状があり、さらっとした感触が特長。ヒートケア成分配合タイプもあります。
ヘアクリーム、ミルク
髪を固めず、柔らかい感触で、表面を整えたり、パサつきを抑えたり、うるおい感を保ったりする効果があります。
ヘアオイル
傷んだ髪をなめらかでつやのある髪に整え、スタイリングしやすくする効果もあります。
ヘアフォーム(エアゾール、ポンプ)
ストレート用、パーマヘア用、ダメージケア用、ハードセットタイプなど、さまざまなタイプがあります。髪全体に伸ばしやすく、手を使って髪と髪の間にもまんべんなくつけながらスタイリングできるのが特長。寝ぐせから一気にスタイリングするには、水を多量に含むポンプタイプがおすすめ。
ヘアワックス
髪に毛束感を出したり、流れをつけたり、毛先を遊ばせたりできます。ボリューム感を調節するのにも便利。髪を固めないので、後から手ぐしで手直しできます。ダメージケア効果を併せ持ったヘアワックスもあります。
セットジェル・ジェルローション
部分的に毛束感を出したり、流れをつけたり、立ち上げたりするときに使います。髪に塗布してから乾くまでの間に、髪同士を強力に粘着し、乾くと堅い皮膜になるので、髪をまとめてくせづけし、崩れにくい。仕上がりは硬めのものが多い。髪の表面をきちっと仕上げたいときや、濡れたようなつや感を出したいときにも向いています。
ヘアミスト
前髪やサイドの根元の立ち上げをキープするときに使います。髪同士をしっかり固着し、硬い仕上がりで崩れにくいのが特長です。
ヘアスプレー
ヘアスタイルを保つために使います。スーパーハード、ハード、ナチュラル、ソフトなどタイプによって仕上がりも様々。表面をきれいに整える場合にも使えるタイプや、 軽くナチュラルな束感や立体感を出したいときにも使うタイプ、固めず手直しできるタイプもあります。
ブラッシングスプレー
ブラシ通りをよくし、髪の絡まりをときやすくするほか、静電気を防いで、髪の広がりも抑えられます。枝毛・切れ毛を防ぐ効果もあります。
アイロンの使い方が勉強できるサイトです。
ブロースタイリングの基本が分かるサイトです。
男性のヘアスタイリング方法が分かるサイトです。 動画もありますよ。
アイロンスタイリングの動画です。
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メンズのスタイリング 動画です。
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