カラーのお客様の場合、まずカルテを見て、前回までの施術履歴を確認します。
前回使ったカラー剤の種類は何か、この半年くらいの間にパーマをしたことがあるかなどです。
その後に、実際に髪の状態をチェックします。
ダメージ度によっては、カラーをお勧めしない場合もあります。
髪の状態はしっかりチェックするように心がけてください。
方法としては「眼で見る」「手で感触を確かめる」が基本です。
特に毛先はダメージが進みやすいので、丁寧に確認します。
実際のチェックは、まず眼で見て、毛先のパサつき感を確認します。
その後、髪の表面を指でなぞってみて、ザラツキ感を確かめます。
キューティクルが傷んでいるほど、ザラついた感触が強くなってきます。
また、根元から毛先に向かって指を通してみて、感触やひっかかり具合もチェックします。
その他にも、髪の弾力感や、濡らした状態での伸び具合なども見ることもあります。
こうしたチェックを通して、髪の状態を見極め、使うカラー剤やトリートメント剤をセレクトする際の参考にします。
次に、提案するカラー剤の色ですが、先にお客様の要望を聞き、季節ごとに流行っている色や、サロンでお勧めしている色、そしてお客様に似合う色を総合的に判断して決めるようにします。
使うカラー剤の種類をセレクトしたら、次はカラーの施術方法です。
全体にワンメイクで塗るのか、ハイライトやローライトを入れるのかを決めます。
ワンメイクのカラーに少し飽きてしまったお客様には、積極的にハイライトやローライトをお勧めするようにします。
また、前回と違う色のカラーを提案する場合は、カラーチャートを見てもらったり、色見本の毛束を髪に当てたりして、事前に確認してもらうようにします。
こうしてカウンセリングを進めていき、使うカラー剤やトリートメント剤の種類、施術方法などを決め、事前にトータルの施術料金をお客様にお知らせしておくと、お客様も安心しますし、トラブルを未然に防ぐこともできます。
① カウンセリング
まずはカウンセリング。
1、ヒアリング・・・お客様のご希望、どんな風にしたい、何が過去にされて嫌だったか
今までのカラーリングやヘアースタイル、ファッションの好み、メイクの傾向
お客様の好みや表現したい女性像、綺麗に上品に艶がある髪などなど・・・に見られたい
2、髪の状態確認・・・目で髪を見る、手で髪を触る、履歴をお客様に聞く
髪のダメージ、今までしてきた色の残留、メラニンの状態
希望の色が髪に合うのか、表現できるか等を判断します。ヒアリング内容に沿って、お客様の好みを引き出していきます。
それと同時に髪の状態を色々な知識と経験から、最大限素材を活かせるカラーリングも考えます。
この二つが初めにお客様と美容師のあいだで行われます。
② 施術の前
施術に入る際に、今までのカラーリングでかぶれたり頭皮への負担がない確認します。
顔周りのクリームはもちろん、頭皮の保護もオイルなどでしっかりします。
③薬剤の決定
髪はもともとメラニンと呼ばれる色素を持っています。
それとカラーリングを繰り返している髪なら前回にしたカラーリングの色素が残っています。
その状態を考えて薬剤の決定をします。
④カラー剤の塗布
根元を塗ってから毛先を塗ることがほとんどです。
毛先はメラニンが分解されていて色を載せることが多くの施術のパターンになります。
この時の施術時に髪にダメージを減らせる方法として2つ
髪に薬剤がついている時間をできる限り短く=塗布スピードを早く、無駄をなくす
薬剤がついている際に刺激を与えない=ハケのタッチを優しく、クシの通す回数を少なく、基本的に加温無し
この二つだけでも大きくダメージを軽減できます。
頭皮の状態も確認しつつ、塗布を終えたら時間を置きます。
この時間も基本的には決まっていますが髪の状態と色によって時間が変わります。
あとは、カラーリングのあとのシャンプー。
できる限り頭皮と髪に負担をかけないように
弱酸性のシャンプーや洗浄力の優しいものを使用します。
シャンプー技術も頭皮を傷つけないように優しく・・・
色持ちを良くするために48時間シャンプーを控えてもらいましよう。
カラー定着には少し時間がかかります…