✳️ 美容師の仕事
『美容師が中心にいるのではなく、お客様が中心』。
それが僕の仕事に対する考え方です。
お客様に「私に似合う髪形は?」と言われたとき、
その方の持つ、『素敵』に気づいていただくお手伝いが
本来の美容師の仕事なんです。
第一に、お客様の本来持っている素材を生かすこと。
第二に、手入れが楽なこと。
第三に、持ちが良いこと。
第四に、髪が傷まないこと。
第五に、人から誉められること。
きれいな髪型を美容室で創ることは私達プロにとって簡単なことです。
それよりも自宅で自分が再現できるか、人に誉めていただけるか、素敵に暮らしていただけるかが大切だと思います。
また、美容師には相手の心を「感じる力」が必要です。
美容師はお客様とのカウンセリング、つまりコミュニケーションがほとんどです。
お客様の『ありのまま』を見つけ、それをもとに髪型の方向性を決めるんです。
by 綾小路竹千代
褒め言葉は基本中の基本。お客様が希望するスタイルを褒めたり、雰囲気や、部分的に褒めるのが効果的。
・無知になる
自分が知っていることを、お客様の少し下のレベルに設定する。日々いろんな角度からの知識を得るスタンスを忘れないことが、相手の感心を得て自尊心をくすぐる。
・バカになる
自分のバカな失敗を面白おかしく話せる人こそ、魅力がある。本当の知的さは、わかる人にはちゃんと伝わる。
・良い情報を与える
結果的にそのお客様に有益な情報とみなされる話をする。これを意識しない美容師は、自己満足の会話しかしなくなる。
・ポジティブ人間になる
ポジティブな人間に人は寄り添いたい願望をもつ。なんでも自分のプラスに変換できる言葉や考え方を発するようにする。
・美容大好きアピール
美容全般に関して『好き』という感情をだし、お客様が喜ぶ顔を楽しみにする演出をする。
・未完成な美容師になる
人は完成されたものよりも、未完成のものに魅力を感じ、応援したくなる。1つ抜けてる部分(キャラ)をあえて持つことが大切。
・常に向上心をもつ
『自分はまだまだ成長中です』というスタンスを常に保つ。知らないことに貪欲になることで、お客様はその姿勢に刺激を受ける。
・抑揚のある話し方をする
動きを大きくしたり、声の大きさが会話の内容によって変わったり。平坦で抑揚のない話は飽きやすいし、興味を抱きにくい。
・表情豊かになる
目を見開いて大きな声で笑い、眉を八の字にして困った顔をし、感情を表情に出すようにする。
・口角を常に上げる
喋ってないときに口角を上げる意識ができている人は、必ずお客様が見ている。
・自信を持つ
根拠のない自信も時には必要。自信のなさは不安感として、すぐにお客様に伝わる。
・謙虚になる
今の自分があるのは、周りのおかげというスタンスを崩さない。謙虚さは必ずお客様は感じ取っている。
・鏡で自分をチェックする
決してナルシストではなく、『相手から見た自分』を常にチェックしておかないと、思わぬ見え方をしてる場合がある。
・素直になる
『好き』『会いたい』『うれしい』を素直に目を見て言えるようにする。一度は必ずドキっとさせる印象を植え付けておく。
・丁寧さにこだわる
触り方はもちろん、言葉遣いは丁寧語を意識的につかえるようにする。ポイントは相手と同じ言葉遣いにすること。
・異性を意識する
あえて異性を意識する。好きな異性と錯覚するくらいでないと、お客様から距離を近づけてくれることはない。
・主役をお客様にする
時間が経ったり、慣れたお客様ほど、美容師とお客様の立場が対等になりがち。最後は必ずお客様を主役にして終わるようにする。
・さわやかな下ネタを言う
下ネタのひとつも言えない人は面白味がない。ネタにして笑える下ネタをいくつか持っておくと良い。
・自分を更新する
お客様が自分に持っているイメージを常に更新する。幅を持たせることで飽きさせないブランド力をキープする。
・他のスタッフに優しく接する
他人に優しい部分は間接的に安心感を与える。決してお客様の前で偉そうに指示をしない。
・お客様の周りを褒める
子供、配偶者、家族、友達、環境を褒めることで真実味が増し、間接的にお客様を褒めることにつながる。
・無言の間をとる
来店から退店まで、あえて何もしゃべらない間をとることで、流れに緩急が生まれ、お客様自身の気持ちが整理されやすい。喋るお客様ほど、1番重要なことを言えない場合がある。
・急いでなくても走る
多少美容室の雰囲気にもよりますが、お客様のために頑張っている演出をするのには効果的。逆に落ち着きすぎると、ペースを崩される不快感を感じる場合がある。
・数字を覚える
お客様の会話の中で、ささいな数字を覚えることで絶大な効果を発揮する。あやふやな記憶でも、数字を覚えれば説得力がでる。
話をしながらお客様の髪をいじる美容師は最悪。状態診断や、施術のみの必要最低限にしする。
・お客様に偉そうにアドバイス
髪のこと以外はアドバイスは求めてない。聞かれたら意見を答えるのみで、人生経験と学力のうすい私たち美容師に求めることは少ないと心がける。
・政治・宗教・選挙・思想の話
これは意見を求められてもボカして問題ない。知識にうといフリをしてかわしましょう。
・嫌いなひと・芸能人
嫌いなものは共感を得やすいが、ネガティブな言葉は人間の魅力を半減させる。お客様が嫌いな理由を話してきたら、『なるほど。』と相槌をうちましょう。
・ネタにならない悪口を言う
本気の悪口は絶対に控える。言ってもいい悪口は、『自分がおかしい』という認識が得られた場合のみ。
・他のお客様の話
自分の話はいいが、友達や知り合い、または他のお客様の話はしない。
・バカ自慢・無知自慢
バカさや無知さを開き直るように話をする品のない美容師は、それなりの浅いお客様しか引き寄せない。自分の失敗ネタを面白く話するのとは、またワケが違う。
・長い話をしない
話のオチまで割と時間がかかる話をする場合は、必ず間をおき、お客様に1度話をふる。
・結婚と子供の有無
結婚してるか?子供はいるか?は相手がオープンにしない限り聞かない。子供は欲しくてもできない人はたくさんいます。
・できない事を言いふらす
自分ができない事をネタにするのはいいが、『私は〇〇なタイプだから』と言いすぎると開き直ってるようにみえてしまう。
・早口にならない
話すスピードは必ずお客様にあわせるようにする。得意分野は誰でも早口になりやすいが、冷静さを保たないと、話の8割は伝わらない。
・専門用語を多用する
私たち美容師が思う以上に、お客様は素人です。美容師が説明するときは毎回、そのお客様に合わせた表現の仕方で言葉を選びましょう。
・自分の個性をだす
自分が思う個性を出すのはサービス業ではない。個性はお客様が感じるものであり、お客様各人にフィットさせるのが本当の個性である。
by 美容理論.com
④目標は見えるモノ、目的は自分が見たいモノ
⑤目標は通過点、目的は行き先
⑥目標は複数、目的はヒトツ
⑦目標は諦めても、目的は諦めない
⑧目的は目標の先にある
⑨目的は目標に勝る
皆さんには目標よりも「目的」を大切にして美容師を楽しんでもらいたいものです。
目的と目標を混同すると、自分の人生がうまくいかなくなることがあります。
先ほどの目標の例でいえば「独立する」というのは、人生の目的ではありません。独立がゴールであるとも言えません。目標に固執するといい結果を招かないことがよくあります。ニューヨークで働くこともコンテストで賞をとることなども同じです。目的なき目標を追いかけることは危険であると言えます。常に「何のために?」という目的意識を持つことが非常に重要です。