今からの美容師は人間性を売る時代!!
合うお客様は指名に、合わないお客様はこぼしてしまう負のループにおちいるのです。
何をすれば良いかわからない。
何がウケるかわからない。
しかし、それは、人間の心理学を勉強すれば解消されます!!
なぜなら、自分の感覚で接客しようとしても、
素晴らしい結果が得られる美容師はほんの5%しかいないから。
その上位5%に入れないなら、接客を理論的に勉強すればよいのです。
大前提として、これはあくまで“傾向”であり、必ずしもすべてに当てはまるとは限りません。
大切なのは『自分と違う年代の気持ちを理解しようとする事』です。
美容室に期待を持って来店される。自分をキレイに、もしくは変身させてくれることを楽しみにしている。
美容の知識はSNS等から情報を得ることが多いが、その情報の真偽を確かめるすべを持っていない。
つまり美容師に教えてもらうことを望んでいる。
なのでその情報がどのように当てはめられるかを、教えてあげることが信頼感につながる。
美容師はお兄さん、お姉さん的な親しみやすさを感じる反面、緊張感を抱きやすいのでリラックスさせるユーモアなども必要。
似合わせなどの提案を積極的にし、常にリードしてあげることが大切。
『こうすれば、かわいくなる』をどんどん推して、“この美容師に任せればかわいくなれる感”を刷り込みましょう。
流行や新しさなどをどんどんアピールし、飽きさせないようにしなければ定着率はみこめない。
社会人となり、金銭的な余裕もでてくるので『自分磨き』や『オシャレ』に対して興味が大きく、そして敏感。
まだまだ流行を提案し、かつ“本人に似合う”ものをテーマに変化をさせていく。
SNSやネットで得られる情報もまだまだ敏感なので、話題にはしておくことも大事。
口には出していなくても、そうゆう最新の話題などは嬉しく思う。
会社(大学やバイト先でも)の不満や働くことの厳しさに共感し、美容室では非日常感とアットホーム感をバランスよく演出する。
なりたい自分、好みのスタイルが固まりつつある年代なので、カウンセリングはイメージとテイストの共有を大事にする。
施術後の説明は割と大げさめのほうが喜ばれやすい。『かわいい』を連発してその気にさせるのも大切。
商材なども積極的にすすめ、使う事への優越感とステータスを感じてもらう。
基本的には未婚女性と変わらない応対が必要となるが、自分のオシャレにお金をかけることに対する経験が浅いので、生理的欲求で美容室に来店される要素が少し含まれる。(子供を親などに預ける罪悪感から)
なので、まだまだオシャレを楽しみましょうというスタンスをだし、家での手入れの強要はほとんどしない。
唯一子供と離れられる大切な時間なので、美容室という空間をゆったり過ごさせる演出も効果的。
子供は褒められても、自分がかわいいと言われることはあまりなく、新鮮さを感じるので女の子らしさを感じさせるように。
普段、旦那は帰りも遅く、四六時中子供と一緒なので、限られた友達か親くらいしか話をする人がいない。
なので他愛のない話をとにかく聞いてあげること。美容師は自分のことを話さなくて良い。
仕上げにはしっかりと時間をかけ、旦那からの好感を得るポイントを重視する。
子育て初期の話に共感できる知識があれば強い。しかし話が盛り上がったからと言って、内心は別にどうとも思っていない事もしばしば。
作るスタイルやテイストが、いかにHITするかが指名につながる鍵。
自分の衰えにすこし過敏になり危機感をもつ年代。子供にまだまだ手がかかり、金銭的・時間的な余裕もそんなにあるわけではないので、短い滞在時間でもリフレッシュを求めている。
目新しいスタイルの変化はそこまで求めないが、自分の好みや似合わせには敏感。
新規もしくは浅い客の場合、信頼のない男性美容師よりも共感しやすい女性美容師の方が受け入れやすい。
子育ての大変さはあるが小さな贅沢を味わいたいので、軽率な話題や幼稚な話よりも大人な対応を心がけるようにしないと、見限られる。
20代(子あり)のお客様と同じく、とにかく話を聞くことに徹する。自分の話はいらない。
ヘアスタイルの管理に対して信頼をおきたいが、逆にどこの美容室に行っても定着しづらい傾向ではあるので
『また会いたい』と思わせる人間性も必要だが、それよりかは自尊心を満たしてくれる接客へシフトしていくように心がける。
子供が小学生~中学生になり、自分もパートなどの仕事復帰をしているので時間とお金にシビアになる年代。
美容室にひと時の癒しを求めるのももちろんだが、白髪や手入れのしづらさなど、生理的欲求が強くでてくる傾向にあるので他の美容室との差別化がしにくい。
回遊客になりうる可能性は高く、逆に友達等のつながりもあるので気に入れば紹介客は得やすいとも言える。
ちょっとした言葉の端々にも敏感で、美容師の気の利かない無神経な一言がでるとすぐにアウト。
かといって無難な接客は物足りない。
つくられた接客よりかは素の、ハッキリものを言ってくれる美容師の方が気を遣わなくて喋りやすく、定着しやすい。
スタイル的にはひし形シルエットが大ウケ。重めが流行でもやっぱり好きなモノはレイヤーがっつりの毛先軽めが好まれる。
エイジングケアにも興味があり、少し危機感もあるので、積極的に若くかわいくなるスタイルをおススメすると当たればでかい。
既婚で子供がいない場合、何らかの理由があるので話題にはある程度気を付ける。
金銭的には余裕がある場合が多いが、意外に自分磨きにはあまりお金をかけない傾向の人が意外に多い(これはカウンセリング時にしっかり見極めが必要)。
そこそこの美は保つが、手入れには自分のこだわりがある年代なので、オーダーがはっきりしている。
なのである程度希望を受け入れつつ、でもその人が思いもよらない新しい角度からのスタイル提案や褒め言葉をかけると効果大。
しかしやはり重ためよりかは軽い目のひし形シルエットは好まれやすい。
生活が固執し少しの変化が新鮮に思えるので、いろんな話題やネタ、知識を豊富に用意し、『一緒にいて楽しい美容師』を演出しましょう。
ものの良し悪しを割とハッキリと区別できる年代なので、特にカットに関しては手入れのし易さや、帰ってから周りの評価なども影響しやすい。
カラーリングは白髪を気になる年代なので、色自体に大きなこだわりは少ないが、新しい色味の提案は定期的に行う。
自分の子供に近い年齢の美容師に施術されることで、健気に一生懸命仕事を頑張って楽しんでいる姿勢を見せることで、それを応援したくなる。
たくさん喋らせ、よく話に共感し、決して偉そうな意見はこちらからは言わない方が良い。
『精一杯きれいにさせて頂きます』という謙虚な気持ちを忘れずに、丁寧な接客と施術を心がける。
少し若く見えるスタイルはまだまだ受け入れれる年代なので、顔周りやレイヤーの位置などの小さなスタイルチェンジは喜ばれやすい。
ボリュームという言葉はそこまでいらないが、全体的にウエイトを少しずつ上めに持っていくスタイルを提案するとHITしやすい。
ヘアスタイルが固定されてきやすい年代。あまり変化をさせなくても良く、一度気に入ったらそのスタイルでずっと固定される場合が多い。
しかし定期的に微々たるスタイルチェンジは必須。顔周りやレイヤーは特に手軽に変化させやすいので、タイミングを見計らった提案で飽きさせないように。
若く見せるようなウエイト設定(ボリューム感)を意識し、手入れが簡単にできることを説明する。
決して年寄くさい扱いをせず、母親のような扱いをし、まだまだお若くいれることを一緒に喜んであげると信頼を得やすい。
シャンプーやトリートメントなどの商材にも興味があり、良いものを使う欲求が再度高まりやすい年代なので、勧めやすい。
孫の話が1番盛り上がりやすいので、とにかくたくさん喋らせることが満足感につながるが、最後はきっちりとスタイルの説明をしないと、
家でのおさまりやスタイルのもちに意外に敏感。2回目以降は、前回のスタイルの感想などはを必ず聞いた方がよい。
スタイルにこだわりがある人と、そうでない人が極端に分かれる傾向がある。
嫁子供がいながら美容室に来るという事は、そこそこ稼ぎに余裕があるか、オシャレが趣味かのどちらか。
ベリーショートスタイルが大半なので、カウンセリングは極力シンプルに。
ポイントは量感とシルエット。特に量の多さを気にしてカットしにくる場合、結局どの美容師がカットしても違いがわからない。
男性美容師ならば自分をアホキャラ設定にし、面白い話題でフランクな雰囲気を。決して気取ってはいけない。小声で下ネタをいうのもOK。
女性美容師ならば、本人しかり、必ず奥さんを褒めること。
色目は使わなくていいが、自尊心をくすぐる『すごい』を数回必ず言う。
『こうすれば、もっとかわいくなる』をしっかり伝え、それを再現し、美容に対して興味をもたせる。
提案は積極的に、質問を丸投げせず会話をリードする。
女性美容師の場合は、そのコが憧れるようなメイク・ファッション等、華やかな一面をみせること。学生の価値観に共感する。
男性美容師が苦手なコも多いが、極力さわやかさを演出し、面白いことを言ってたまにスタイルのポイントを『かわいい』と褒める。
ドキドキさせる演出を心がけ、美容室=“髪を切る場所”ではなく、“かわいくなれる所”を常に意識させる。
親も顧客の場合は必ず娘の名前をだし、前回の感想を聞いて気に掛ける様子をしっかり出しておくことで、親の信頼を得る。