MHAヘアバランス学ベーシック講座 3


ヘアと骨格のバランス


✳️ 似合わせポイント

 

●後頭部とあごラインの関係

 

後頭部のボリュームとあごのラインの関係ですが、横顔美人になるためには大切なことです。

また、鼻の高さにも注目する必要が。。。

 

・あごラインの延長線上にボリュームをつけると、あごがスッキリ細く見えます。

 

・顔の幅が広い人、あごがとがっている人は、後頭部のボリュームをタイトにします。

 

後頭部にボリュームをつけると、顔に奥行が出てアゴがシャープに見え、鼻も高く見えます。

逆に、後頭部をタイトにおさめると、アゴがふっくらして顔の幅が狭く見えます。

 

●前髪と目の関係

 

前髪を下すか上げるかによって、瞳の大きさや形が違って見えます。

そして、印象までも違ってきます。

 

・瞳を大きく見せたいなら、前髪は目のラインまで下します。

 

・前髪を下すとキュート、上げるとクールなイメージになります。

 

・おでこが広い人や狭い人、目の小さい人は、前髪を上げると余計に目立ちます。

 

どうして前髪によって目の大きさや形が違って見えるのか?

 

それは、目頭と目尻のラインと深く関係があります。

 

この部分は瞳をシャープに引き締めているパーツなので、

目の両端を髪で隠すと丸くパッチリした瞳、

スッキリと出すとクールな瞳に見えるからです。

●サイドのボリュームとフェイスラインの関係

 

サイドのボリュームの位置は、フェイスライン(顔型)に影響を与えます。

欠点をカバーするのか、あえて逆にして、チャームポイントを強調するのか。。。

 

・サイドのボリュームを上に持ってくると、顔が細く見えます。

 

・サイドのボリュームを下に持ってくると、顔がふくよかに見えます。

 

・丸顔やえら張りの人は、ボリュームを上に、面長やとんがりアゴの人は下につくります。

 

基本的に顔型によって決めると失敗がありません。

また、イメージも正反対なので、どう見せたいかといった印象で、

ボリュームの位置を変えてみるのもいいでしょう。

 

●トップのボリュームと若さや印象の関係

 

トップにボリュームがあるかないかによって、

同じ人でも年齢や印象が違って見えます。

自分の顔型や見られたいイメージによって、

トップのボリュームを調整してみてください。

 

・トップにボリュームがあると、カジュアルな感じで若く見えます。

 

・トップがタイトだと大人っぽく見え、さわやかでフェミニンな感じに見えます。

 

・丸顔やホームベース型はトップにボリュームを、逆三角形やひし形はタイトにします。

 

トップのボリュームは、顔のパーツ(目・鼻・口)のバランスに錯覚を起こさせます。

ボリュームがあると顔の面積が狭く見えるため、

パーツが下に集まって見え、幼い感じになります。

タイトだとこの面積が広く見えるため、パーツが上に間延びし大人っぽくなります。

● レングスと肩幅の関係

 

レングス(髪の長さ)が変わると、肩が出るかで出ないかによって肩幅の広さに影響します。

すそのボリュームも変わってくるため、シルエットも変化し、印象も違って見えます。

 

・女らしさを強調したいのなら、レングスは肩が隠れない程度にします。

 

・肩幅が広い人は肩が出る長さに、肩幅が狭い人は肩が隠れる長さに。。。

 

・肩が出る長さは女らしい感じ、肩が隠れる長さは中性的な感じに見えます。

 

肩幅の広さをカバーしようとして、

髪で隠すとうるさくなり余計に肩幅が広く見えます。

意外なんですが、肩をスッキリ出してあげた方が、

肩幅が狭く見え、女らしい印象になるのです。 

 

●レングスと身長の関係

 

髪は短い方がバランスよく、背が高く見えます。

でも、ロングスタイルは魅力的ですね。。。

 

・超ロングヘアは、背が低く見えるので、長さは脇ラインまでに。。。

 

・背が低いけれど、髪を長くしたい人は、ウエイトポイントを上にすることです。

 

・ロングの場合、ストレートの方がすらっと見えます。

 

やせすぎている人がストレートにすると、

さらに縦ラインを強調してガリガリに見えます。

逆に、ぽっちゃりした人がウエーブをつけると、

さらに太って見えるので見極めてください。


髪質と髪型のバランス


ヘアスタイル、鍵を握るのは『髪質』です。。。

自分に似合うヘアスタイルを見つけるためには、

まず、自分の髪質についてしっかりと認識をしておくこと。

その髪質に合った妥当なヘアスタイルが発見できます。

でも、今のデザイン技術カットもパーマも多彩です。

漠然とした雰囲気であれば、どんな髪質でも枠にとらわれずに挑戦できますよ。

● うねりの軟毛

 

全体的にふくらむ上、スタイルが決まりにくい。

キューティクルが弱いので、パーマやカラーを入れていないのに傷みがち。

ふにゃっと芯がなくて、ウエーブがかかりにくいのに、直毛にもなりにくい。

 

< 似合うスタイル >

 

うねりに負けないハードなウエーブスタイルがおススメ。

ブローが必要なストレートのワンレンやボブ、外人風のゆるめウエーブも厳しいですね。

芯があまりない、柔らかい髪質なので、持っているクセに負けないくらいのハードパーマをかけるのが理想的です。

スパイラルのように細かいタイプならなおベターです。

クセをいかしてエアリー風もOKですよ。

● うねりの剛毛

 

根元からもっさり膨らんでまとまりが悪い。

どんな風にしても、必ずシルエットがサイドに広がりがち。

毛穴が金平糖のようにガタガタしているため、キューティクルのねじれた髪が生えてくる。

 

< 似合うスタイル >

 

クセ毛をいかしたローレイヤーのセミロング~ロングスタイルがおススメです。

あるいは間引きカットで長さを変えずにエアリー感をプラスするのもいいですね。

ショート~あごラインにするときは要注意です。

髪が多くて太いために、短めの長さだと根元からの立ち上がりなどで、厚みのあるお椀シルエットになります。

段の入れ過ぎにも気を付けないと、もともと根元が膨らみやすいので全体的に爆発する可能性が大です。

長さを残しつつ、カットテクニックが必要ですね。

● 湿度に弱い軟毛

 

すとんと真っすぐに見えるけど、ふわふわ細い毛が浮いていてキレイにまとまらない。

これはキューティクルが閉じていないせいかも。

放っておくと、グシャグシャしてくることもあって、結構収拾が難しいですね。

 

< 似合うスタイル >

 

ダラーッとルーズにエアリー、そんな外人風のとれかけのように柔らかいウエーブがおススメです。

長さはセミロングまで。

ロングは、もともと髪が傷みやすいタイプなので、余計に髪が傷みやすくなる原因になりますね。

ハードパーマやストレートスタイルは、美容師のセンス次第かもしれません。。。

●直毛で剛毛

 

コシが強すぎて、がっしりとした印象に見られるのがイヤ。本当は繊細にサラサラッ。。。

柔らかく流れるような質感を手に入れたい。

ボリュームもしっかりあるから、余計にゴワッとした雰囲気になっちう。。。

 

< 似合うスタイル >

 

最もショート~ロングまで、スタイルの幅を楽しめる髪質タイプです。

今風スタイルは何でも楽しめるオールラウンドプレーヤー。。。

気になるスタイルにはどんどん挑戦してね。

ただし、ベリーショートだけに限っては、根元から髪が立ち上がり安いので、

ツンツンしがちです。注意してね。。。

●湿度に弱い剛毛

 

根元からボワンと膨らみ、まるでお椀のような状態になりやすい。

頭が大きく見えてしまうのが最大の悩み。

特に雨の日などは、その傾向が顕著なのもまた、哀しい悩みのタネ。

理想は、サラサラのストレート。

 

< 似合うスタイル >

 

剛毛タイプは、ウエーブのリッジが大き目のパーマがあたりやすいです。

だから、出やすいトップのボリュームをストレートでおさえ、

毛先にだけワンカールをくっきりと施せば、女性らしい柔らかさが作り出せます。

シックなエレガントスタイルがおススメです。

このタイプは、一番ストレートパーマがかかりやすいのも特長です。

パーマをかける場合は、根元巻きは避けてほしいです。

●直毛で軟毛

 

コシとハリがなく、髪がぺったり頭に吸い寄せられたようなシルエットに。

カーラーを巻いても、さっぱり効果なし。色気も何もない。

味気ない印象になりがちなのがつまらない。

憧れはふんわりウエーブなのに。。。

 

< 似合うスタイル >

 

ニュアンス程度に毛先に少しだけカールの入ったスタイルが似合うタイプです。

髪が柔らかく芯がないので、大きいリッジのカーラー風ウエーブを表現することは難しいけど、リッジがほとんどない、とれかけのような質感がキレイに決まります。

ハードパーマもいいかも。髪が細めで厚みがないから、

適度にバランスのとれたボリューム感が演出できますよ。

●カラーで大トラブル

 

カラーのアルカリ剤のせいで、髪の中のたんぱく質が流れて、キューティクルは剥がれまくり。

髪はもうボロボロの状態。そのため、スタイリングも大困難。

何をやっても傷んでいる様子が目立って不潔な印象。

 

< 似合うスタイル >

 

傷みやすいことを理由に、ノンパーマスタイルでいるのは逆効果かも。。。

ブローをする機会が増えれば、傷みはますます悪化する結果になるかも。。。

基本は、ノンブローです。柔らかいパーマスタイルが便利です。

ノンパーマの場合は、なるべくブローを控えてトリートメント剤でケアをしてね。

傷んだ毛先をまめにカットすることも、おススメです。

●髪が少ない

 

最近、少し髪の量が少なくなってきたみたい。

実は他人になかなか相談もできない深刻な悩み。

抜け毛の量が増えてきたみたい。

何かいい方法を考えないと、大変。

少しでも量を多く、キレイに見せたいもの。。。

 

< 似合うスタイル >

 

大事なことは髪の量を多く見せること。

だから、しっかりとしたパーマをかけることで、髪にボリュームを持たせるのがおススメです。

髪が抜ける原因には、洗浄力のきついシャンプーなど、頭皮に負担がかかっていることが多いです。

だから、あまり頭皮に無理をさせないスタイルがいいでしょう。

ブロースタイルや巻き髪ヘア、ベリーロングも危険です。ミディアム~ショートがいいですね。


髪型と季節のバランス


」は、1年で一番スタイルチェンジをしたくなる季節ではありませんか?

卒業、入学、入社など人生の節目で、新しいことを始めたくなりますよね。気候が暖かくなることで、気分も高揚しますよね。

・ファッションは、パステル系の色合いで、柔らかなシフォンやレースなどの素材。

・キーワードはスウィート。

・ヘアカットは、前髪をおろし、前上がりのライン。

・ヘアカラーは、冬よりも少し明度(明るさ)を上げた暖色系。ハイライトを入れると効果的ですね。

・パーマは、春の洋服の柔らかい素材感に合うような、ふんわりとしたリッジ感のあるエアリー系。

・フォルムは、ひし形のデザインがおススメです。

」は、気温が上がることで肌の露出も多くなり、気分が開放的になる季節。

・ファッションは、襟元が開き、色味が鮮やかになりますよね。

・キーワードはアクティブ。

・ヘアカットは、熱い太陽の日差しに映える動きがあるレイヤーカットベースで、ラインは角度の急な前上がり。

・ヘアカラーは、明度の高い寒色系。

・パーマは、リッジの細かいウエーブもいいかもね。

・フォルムは、逆三角形(ウエイト高め)にすると夏らしいよね。

 夏は気温が高く暑いため、さっぱり短く切りたいという方も多いのですが、

肌が出る分、鎖骨部分に髪の毛があったほうが全身のバランスがいい場合も多いですよ。

夏だから切る、ではなくて洋服とのバランスを見ていくことも大切だと思います。

」は、素材感や色などファッションの要素が、ガラッと変わるので春同様ヘアスタイルをチェンジしたくなる季節ですよね。

・ファッションはベロア、レザーなどの素材。色味が黒や茶色など濃いダーク目になります。

・キーワードは、クラシカルモード。

・ヘアカラーは、明度と彩度(色の鮮やかさ感)を下げたり、ローライトを入れたりしてファッションとのバランスを楽しんでもらいたいですね。

・ヘアカットは、少し重さを加えて厚みをだし、ラインは平行か前下がり。

・パーマは、ゆるやかなリッジのウエーブ。

・フォルムは、台形がおススメ。

夏の紫外線でダメージしているので、ヘアケアが重要ですよ。

」は、クリスマスなどのイベントが多いシーズンで女らしさを強調したくなりますよね。

気温が低いため、守りの要素が強くなることもあります。

・ファッションは、洋服を重ね着することでシルエットが大きくなります。

ファーなどのリッチな素材が多いですね。

・キーワードは、フェミニン・エレガント。

・パーマは、カール感のあるリッジの大きく強いパーマ。

・フォルムは、洋服に負けない少し大き目の三角形。

大人っぽいデザインが似合うのではないでしょうか。

・ヘアカットは、やや前上がりのライン。

一番湿度が低い季節なのでまとまりやすく、セルフスタイリングに時間をかけやすいので、

デザインの幅も広がる季節ですよ。


✳️ 年代とヘアスタイルイメージ

 

10代は、自分の好きなロマンチックヘア。

20代は、女性らしさの表現、フェミニンヘア。

30代は、キャリアの表現、モードヘア。

40代は、知性の表現、インテリジェントヘア。

50代は、品の表現、エレガントヘア。

60代は、健康的な表現、スポーティーヘア。

70代以上は、清潔感の表現、シンプルヘア。



ファッション編


●ヘアバランス学ベーシック講座1           

 

造形分析心理学ベーシック講座1


●似合うファッション(女性)

 

●似合う服を探し隊!

 

●似合う柄・素材