MHAパーソナルカットベーシック講座 3


●ブラントカット(英)ベーシック技法

 

理論を使い、パネル状に引き出された毛束をカットすることにより、スタイルを計算しやすく造形できる手法です。




スタンダードカット理論


スタンダードコースでは、サロンスタイルをメインに似合わせ理論を解説していきます。


✳️ カット時のポイント

☆わかりやすく、これから行うカットの説明をする。
いま大切なのは、スタイルばかりではなく、テクニックプロセスのポイントについても、お客様にわかりやすい言葉できちんと説明してあげること。なぜなら、お客様は雑誌などで結構専門情報を持っているからです。求めるスタイルをつくるため、カットにはいくつかの重要なポイントがあります。それを説明してあげると、お客様の納得感が違ってきます。

☆ポイントのレングスをこまめに確認する。

準備中

似合わせ理論


✳️ 似合うとは


卵型
誰でも似合うのは、顔を「たまご形」に見せることです。

・ひたいから目線・ホホ骨まで「ふっくら」
 アゴ先にかけて「ホッソリ」

 

・丸顔の印象は「わかわかしさ、明るさ」


面長顔は「落ち着き、女らしさ」を感じさせます。


 両方の良いところを合わせたのが「たまご形」  


だから・・誰にでも似合うのです


✳️ ヘアデザインは7つでつくられる

(1)前髪(バング)



上げる、さげる、横に流す、など…


ひたいを隠すほど「若々しく」見え、


ほとんどえると「地味」に見える。


横にながすと「若い・地味」の中間イメージ



(2)シルエット



卵型、丸形、楕円形、四角形、ひし形、台形


サイドにボリュームは顔が横広に見え


「若々しい・活発・華やか」イメージ。


ほっそり形は、「おとなしい・落ち着き


・シック」な印象となる。


(3)毛流れ(ムーブメント)

顔を包み込む、顔から離れる、真下に向かう

・顔に向かうと「小顔・今風・女らしく」のデザインに

・顔から離れると「年齢がハッキリ・活発・スポーティ」な印象が強い。

・真下はボブのように「おとなしい・シンプル・安心」



(4)質感(タッチ)


ストレート、カール、ウェーブ、軽い、重い



・直線的は「若々しさ・清楚・清純」


・カール・ウェーブは「フェミニン・優しさ・


華麗・活動的」なイメージを与え



・軽さは「軽快・スポーティ・カジュアル」


・重さは「落ち着き・シック・清潔」な雰囲気となる


(5)長さ

・ショートは「ボーイッシュ・行動的・活発・キューティ」なイメージ。

・ミディアムは「落ち着き・優しい」。

・ロングは「女性的・華やか」な印象

(6)パート

センター、サイド、ノーパートなど

・センターはシンメトリー(対称)に分割するので縦長に見え「無表情・クール」。

サイドは「落ち着き」アンバランスで「女らしさ」

ノーパートは下げると「若い」、オールバックは「大人」の印象。

・ジクザク・パートは「ファッション的・若々しさ」

(7)カラー

・明るい色は「活発・華やか・明るさ」。

・ダーク系は「重い・落ち着き」

・ブラウン系は「安心」、

・レッド系は「大人の女性」

・イエロー系は「アクティブ・ポジティブ」

・グリーン・ブルー系は「個性的」な印象を強める。

🔷 ストロークカット

ストロークカットは、ハサミを振りながらカットする技法でウエットやドライでカットします。長さを切るだけではなく、量感や質感調整もできる応用の効く技法です。

◆レザーカット

 
レザーカットは剃刀を使用したカット技法です。
切り口がシザーとは違います。その為シザーでは出しにくい質感、軽さ、柔らかさなど、そしてバリアートなどに適した技法です。ただし、替刃の交換は必ずマメにすることが望ましいです。
 




jean-marc maniatis
jean-marc maniatis

●エフィラージュカット(仏)


ジャンマルクマニアティスが創始者のカット技法です。

 

エフィラージュ呼ばれる技法で髪を手で動かしながら丁寧に少しずつカットしていきます。

常に目と手でチェックしながら彫刻のようにヘアスタイルを作り上げていきます。

ハサミ一本でボリュームや髪の流れを作り出します。

とても繊細なカットなのでひとりひとりのお客さまにしっかりと向き合ってヘアスタイルを作り上げます。

 

メッシュ(毛束)ごとにハサミを一生懸命チョキチョキと・・・手で動かしてはチョキチョキ、
頭を傾けてはチョキチョキと1メッシュずつ全体像をイメージしながらカッコ良くなるまで彫刻のように削り取っていきます。

 

  • ミメッシュ・・・・量を取る。タイトにする。角度によっては丸みもだせる。
  • インレイヤーエフィラージュ・・・長さと量をカットする。
  • グリセ・・・量を調節する。丸みを出すことができる。毛先に浮きをつくる。
  • サイドエフィラージュ・・・タイトにする。浮かせずに量を取る。
  • エクステリアエフィラージュ・・・タイトにしたり、アウトラインにつなげる。
  • レイヤーエフィラージュ・・・量と長さをカットする。
  • クープネット・・・毛先にハリを出す。
  • トゥメッシュ・・・主にくせ毛に使用する。

その他に水分量を調節もヘアスタイル作りにかかせません。

  • ウェット・・・スタイルチェンジ、ボブスタイルなど、質感にはり・ツヤ
  • ハーフウェット・・・パサつき防止、質感を保つ
  • ドライ・・・・ウェーブ、ヘアスタイルが仕上がりに近づくとき

 

                      by  Atelier 9

 

<ご注意>

 

このたびエフィラージュカットまたは類似する名称を含む商標を、無断使用している美容室、美容師、団体などを公式的に提訴することが決まりました。
調査が終わり次第それぞれに弁護士から内容証明が出され、その後の進行によっては法廷にて争うことになります。
内容は

エフィラージュカットの名称をサロンで使用している。(看板などに表記、パンフレットに表記している等)ホームページで使用している。

エフィラージュカットまたはクープ・ド・エフィラージュまたはそれに類似する名のもとにシザーを販売している。当社の商標を使用して美容師対象の講習会を開催し、利益を上げている。

その他、商標を使用して利益活動を行っているもの。
現在弁護士が調査を開始しましたので無断で商標または類似語を使用している方に事前に警告をしておきます。

      by 中村圭吾

 

ヘアモード  2010.9月号に紹介あり。      



● Jean-Marc maniatis

   

●COUP EFFILAGE

 

●リアルクローズ


●NY ドライカット

 

ドライカットの特長

ドライカットは、ほんとうにその人(顧客と技術者)のためにできるカットです。

人間がひとりひとり違うように、カットもひとりひとり違います。

ドライカットは、顧客がどんなふうにブロウするのか、

またその人の髪はどのように動くのかを考え、髪を見ながらカットしていきます。

それがドライカットの本質と言えます。
ただし、ウエットカットとくらべると、精神的エネルギーの消耗が大きく、

ドライカットではスタイリストの精神状態がとても影響します。

それだけに技術だけでなく、技術者としての精神レベルの高さが必要とされ、

技術者自身を成長させるカット技法です。
競争の激しいニューヨークで、あのジョン・サハグと双肩するドライカットの第一人者、

山根英治とWORKSが提唱するニューヨーク・ドライカットとは、

技術者と顧客を満足させるものなのです。

 

●ジョン・サハグ


●John Sahag


●EIJI

 

●山根英治